コロナ共生時代の新しい大学進学を考える

子どもたちが考える力、対話する力、創造する力を教育の中で身に付けるにはどうすればいいのかを考えていきます。特にコロナ禍で一気に加速するオンライン教育についても取り上げます。タイトルは仮。大学の募集と教育についてのコンサルを行っている株式会社シンクアップのブログです。

カテゴリ: アフターコロナ

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学生のコロナ感染、大学はどこまで公表? 発表の基準めぐり模索続く(京都新聞) 
新型コロナウイルスの感染拡大を巡って、多くの学生が感染し京都の各大学は対応に追われた。学生が感染者集団(クラスター)発生のきっかけとなった京都産業大(京都市北区)は記者会見を実施して積極的に情報を公開したが、結果としてインターネット上などで学生らに対する誹謗(ひぼう)中傷が起こった。不当な非難を抑えつつ、感染者情報をどのように公表すればよいのか。各大学で模索が続いている。

大学名が公表されれば匿名の様々な誹謗中傷が大学だけでなく学生にも及ぶ。
各大学とも苦慮しているがやはり広報(特に危機広報)の基本は「速やかな真実の公開」だろう。そして対応までを示した対応策の提示だろう。
一時的には心無い誹謗中傷があるだろうが、少なくとも根も葉もない噂は防げるし、いつまでもくすぶり続けることも少なくなる。
対応は半日以内といわれる。すぐに対策本部(室)を立ち上げて、方針と責任を組織として明確にしておくことも大切。
学生をはじめ教職員の人権が守られることに留意。
公式サイトでの速やかな公表も大事。

不当な風評被害を抑えるためには、時間との闘いの中で速やかで的確な対応を行うことが大切で、それを学校全体で共有することも大事である。

【追記】
立命館アジア太平洋大学 (APU)では学生の新型コロナウイルスへの感染を受けて特設ページで学長が学生と市民に向けての丁寧なメッセージを発信しています。ステークホルダーにどのようなメッセージを出すのか、学生(・留学生)をどう守るか、また学生はどのような行動をとるべきか具体的に詳細に書いてあり、他の学校の広報にも参考になると思われるので紹介します。

新型コロナウイルス感染症に関する特設ページ - 立命館アジア太平洋大学 
立命館アジア太平洋大学・出口治明学長のメッセージ
・学生のみなさんへ 2020年8月11日
最後に学生のみなさんに呼びかけたいことがあります。誰でも新型コロナウイルスに感染しうるこの状況です。感染した学生を特定する、非難する、差別するといった行動を取るのは厳に慎んでください。
開学宣言にある通り、APUは「世界各国・地域から未来を担う若者が集い、ともに学び、生活し、相互の文化や習慣を理解し合い、人類共通の目標を目指す知的創造の場」です。学生の皆さん一人一人がその誇りを持ち、相応しい行動を取ることを、あらためてお願いします。
今、やるべきことは、先に挙げた「日々の感染防止」の取り組みを徹底し、感染拡大を阻止することです。地域のみなさまも感染が拡がったことを大変心配されており、学生のみなさんのことを大変気にかけてくださっています。学生のみなさんの一人一人の自覚ある行動を切にお願いいたします。
・大分県・別府市のみなさまへ 2020年8月10日
APUの学生たちは大分県外から来た日本人学生も、海外からきた留学生も、みんな一緒に大分・別府のみなさまに支えられて、成長し、何ものにも替えがたい素晴らしい経験やみなさまとの心の交流を経て、大分・別府が大好きになって巣立っていきます。県民・市民のみなさまには引き続きAPUの学生たちを温かく見守っていただけると幸いです。

「秋学期以降の15のシナリオ」を翻訳・掲載しました | お知らせ | 大阪大学 全学教育推進機構 教育学習支援部
原文



日本でも大学でのクラスターが各地で広がっています。
感染者は増えていますが、重症化率は下がっているので世間はやはり大都市圏を中心に緩んでいるように見えます。もちろん大きな口では言わないので建前が多くなっているように思います。
一方、地方では都市圏からの移動はたとえ帰省であっても周りの目を気にして許さない雰囲気もあります。日本では夏休み、そしてお盆のシーズンを迎えるわけですが、このどうしようもないやり場のないムードは精神的によくありません。
それぞれが自分自身のストレスチェックをしないと気が付かないうちに精神を病んでしまいます。イライラしたり周りに当たったりということがあったら要注意です。
さて大学キャンパスがクラスターになりやすいのは素人にもわかります。現代において集団という言葉は学校のためにあるような言葉ですから。毎日集積しては拡散する行動、休みの度に地方に分散していくという行動パターンはウイルスにとっては理想的なモデルと言えます。
だからこそ大学はしっかりと感染拡大防止の対策を取るべきですし、いくつかのシナリオを立てて今後を予測していく必要があります。
だから大阪大学によって翻訳されたこの「学期以降の15のシナリオ-ソーシャル・ディスタンス時代における高等教育- エドワード J. マロニー(オハイオ大学州立大学)&ヨシュア キム(ダートマス大学)」はとても参考になると思います。 15ものシナリオが考えられています。
15のモデル(詳しい説明は上記リンクから
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1. 通常への回帰モデル(Back to Normal)
2. 授業開始延期モデル(A Late Start)
3. 来年度春学期移行モデル(Moving Fall to Spring)
4. 1年生限定モデル(First-Year Intensive)
5. 大学院生限定モデル(Graduate Students Only)
6. 大規模ギャップイヤーモデル(Structured Gap Year)
7. 絞られたカリキュラムモデル(Targeted Curriculum)
8. 分割カリキュラムモデル(Split Curriculum)
9. ブロック・プラン(A Block Plan)
10. モジュール制(Modularity)
11. キャンパス滞在+バーチャル学習モデル(Students in Residence, Learning Virtually)
12. 低滞在時間モデル(A Low-Residency Model)
13. ハイフレックス・モデル(A HyFlex Model)
14. 修正版チュートリアル・モデル(A Modified Tutorial Model)
15. 完全な遠隔教育モデル(Fully Remote)

さて
もう一つ忘れていけないのは大学は研究機関でもあるということです。地域にあって知の集積があるところです。まさに『知の拠点・地の拠点』です。著者の一人ヨシュア・キム先生のダートマス大学は地域に根差した大学として有名です。(CCRC:Continuing Care Retirement Communities)


日本版のCCRC構想が打ち出されてからだいぶ経っていますし、最近は耳にしなくなりました。ここいらで注目されてもいいと思います。医療だけでない生涯学習などの豊かな老後を送るための町つくりです。その中で大学が中核となるという構想です。


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